マネージャさん。今年も、昇格試験に失敗してしまいました。
そうですか。残念でしたね。
上司の指示通りに、成果論文を書いて、プレゼンテーションの準備もしっかりしたのですが、やっぱり今年も失敗してしまいました。
うん。。。昇格試験によくある悪いループにはまってますね。
この記事では、あなたの現状の振返り(成果論文・プレゼンテーション)と、昇格試験の攻略のポイント(職位基準書)についてお話します。
この記事は、昇格試験のブログの初めの記事になります。続けてお話を聞いてもらえると幸いです。
私は、メーカに入社してから数年ごとに昇格試験の受験を経験してきました。また、管理職になってからは、昇格試験の試験官を経験してきました。今回から数回に分けて、昇級試験受験者として、試験官としての経験から、昇格試験の攻略のポイントについてお話できればと思ってます。
この記事では、
・現状の振返り(論文執筆と添削の無限ループ、プレゼンテーションの無限ループ)
・昇格攻略のポイントの概要( 昇格試験の答えは職位基準書 )
・本ブログの流れ(これからの記事の流れ)
についてお話してきたいと思います。
現状の振返り
成果論文執筆と添削の無限ループ!
昇格試験の1~2か月前に、仕事の合間に成果論文を書くように上司(課長さんから部長さんクラス)から指示を受けますよね。その後、過去の先輩の論文を集め、事業計画や部門方針などを調査し、それから1~2週間の間に成果論文を書き上げることになりますね。
やっとの思いで成果論文を書き上げても、上司から原形がないほどに添削されますね。そして、土日もつぶして、おおよそ1週間ぐらいかけて書き直しますね。
しかし、上司の指導とおりに論文を修正したつもりでも、あの指摘はなんだったのか?と思うぐらい、また原形がなくなるほど、また添削されますね。
その時、あなたは、なぜ、指示されたとおりに修正したつもりでも、なぜまた添削されるのか・・・悩んで、悩んで。こんなことを何度か繰り返し、同じ修正を何度もやっているような感覚(感覚ではなくその通り何度も同じことを修正している)に陥りますよね(樹海をさまよっているよな感じ)。
その理由は、上司も成果論文をどのように書かせていいか、答えがない場合があります。あなたの上司も、所詮はあなたの先輩です(笑)。では、上司もどのように書かせればいいのかわからない状況で、いい成果論文は当然できないですよね。そのため、成果論文を提出する都度、指摘の内容が変わってきます。これだと、指導を受けるあなたにとっては、たまりませんよね。
このブログでは、第7話、第8話、第9話、第10話、にて一般職(組合員)の成果論文の執筆の準備~書き方についてお話しております。また、第16話、第17話にて 一般職(組合員)の課題論文の執筆の準備~書き方についてお話しております 。
また、第22話、第23話にて、管理職(課長職)の成果論文の執筆の準備~書き方についてお話しております。
昇格試験は上司によるところも多いと思います。上司の意見・コメントと同時に、この記事を見ていただき、効率的に成果論文が執筆できれば幸いですね。
プレゼンテーションの無限ループ !
成果論文の締め切りのギリギリまで成果論文の執筆がかかったのではないでしょうか?しかし、ギリギリまで成果論文の執筆に時間を要したとうことは、もう少し時間があれば、もう少しブラッシュアップした出来のいい成果論文になったはず、と思います。
では、成果論文のブラッシュアップできなかったのをプレゼンテーションで補いところですね。
昇給試験の2~3週間前にプレゼンテーションの資料が出来て、早速、会議室にこもって上司や先輩の前でプレゼンテーションの練習をするのではないでしょうか?
しかし、最初からプレゼンテーションもうまくできませんよね。上司や先輩から資料の内容、プレゼンテーションの態度等についてコメントをもらいます。何度か、練習の機会はあるかと思いますが、これも成果論文と同じような無限ループに入り込んでいるのではないでしょうか?
これも、成果論文と同じことで、上司や先輩も完ぺきなプレゼンテーションのイメージがあるわけではないのです。結果として、都度コメントの内容も変わってきますね(これは仕方ないことです)。
このブログでは、 第11話、第12話、にて一般職(組合員)のプレゼンテーション(成果論文)の準備~練習についてお話しております。 また、第25話にて 管理職(課長職)のプレゼンテーション(成果論文)についてお話しております 。
この記事を見ていただき、プレゼンテーションの練習が効率的に進めば幸いです。
キャリアデザインなら【ニューキャリア】昇格試験の答えは職位基準書にあり!
上司は部下が昇格試験に合格しなければ、上司の能力不足と上司の上司に判断されるので、上司も本来真剣に取り組んでます。しかし、あなたが合格するか、否かは、上司の能力(課題設定能力や文書の作成能力等)に非常に大きく左右されます。
しかし、上司の能力不足に悩んで、手を止めていては何の意味がありませんね。あなたの貴重な時間が無駄に費やされてしまいいます。
では、どうすればいいのか?その答えは職位基準書にあります。
昇格試験は、後述します職位基準書に記載されているレベルに達しているか判断される場所であります。 職位基準書に記載されているレベルに達していることを成果論文 に要領よくまとめ、プレゼンテーション(面談)で伝えることができれば、合格につながります。
ハイクラス人材紹介サービス【コトラ】しかし、私の経験では、 職位基準書 のことを理解して指導している上司は、どれだけいるのかと疑問に思うことがあります。上司のその時、その時の思いで論文を修正していることが多いように感じたことがあります(なので何度も同じところで修正されてしまう)。
これからあなたは、昇格試験に向けて、2~5枚の論文を執筆することになります。また、この論文を説明するためのプレゼンテーション(面接)の準備を行うことになり、非常に多くの時間を費やすことになります。 職位基準書 を理解していないレベルの低い上司の指導の下では時間の無駄になってしまう可能性が高くなります。
昇格試験に合格することができれば、この努力もいい思い出になりますが、不合格になるとまた来年同じことを繰り返すことになり、膨大な無駄な時間を費やすことになってしまいます。
【キャリアカーバー】本ブログでは、職位の概要と、昇級試験の合格基準になる職位基準書を理解した後に、各職位毎の試験(学科試験、成果論文執筆の準備から上司のチェック、課題論文の執筆準備から執筆、プレゼンテーションの準備・練習)の取組みについての詳細についてお話したいと思います。
では、次に職位の概要についてお話したいと思います。