マネージャさん。上司から昇格試験を受けるように言われたのですが、どうも気が進まないのです。
どうしてですか?給料も増えるし、仕事の幅も広がりますよ。
昇格試験を受けるには、成果論文や、課題論文を執筆しなくてはなりません。せっかく論文を作成しても、上司からは原形がなくなるほど論文は修正されます。何とか、書き終えても、次はプレゼンテーションの準備や、発表練習など…
休日をつぶしてまでやりたいとは思いませんね。
あなたの気持ち、よくわかります!昇格試験は非常に大きなエネルギを使いますよね。ただ、あなたが受験を拒むと、今後いろいろ苦労することがあると思います。
この記事では、
・なぜあなたの上司はあなたを昇格試験に受けさせたいと思うのか、
・それを頑なに拒む人は今後どのような扱いをうけるのか、
私の経験からお話したいと思います。
私は、メーカにて数多く部下(技術者・研究者)の昇格試験の論文執筆指導、プレゼンテーションの指導を行ってきました(毎年2~4名)。また、毎年のように昇格試験の試験官を担当しながら、人事部門の方とも意見交換をしてきました。
そんな私が、かたくなに昇給試験を拒む人の特徴と、その後どうなっていくかについてお話したいと思います。
初めての転職は転職ナビなぜあなたの上司はあなたを昇格試験に受けさせたいのか!?
上司は、あながたが、あなたの職位に対して、職位基準書に記載された業務をしていれば、昇格試験に受験させようと試みます。
それは上司が、あなたの組織の5年後、10年後を考えたときに、あなたの組織としての機能できない可能性があるからです。
5年後から10年経過すると、新人さんや、中途採用の方も含めて何人かのメンバーが入ってくることになります。一方で、定年退職で職場を去られる方もおられます。
そのため、5~10年後の組織では、新しい入ってきたメンバーは3~5割ぐらいを占めることになりますね。上司は、5~10年後には、あなたに新たなメンバーを引っ張っていくリーダ的な立場で仕事をしてもらいたいはずです。
もう一つの理由は、仕事ができる部下が昇給していかないと、上司の責任になります。つまり、上司のの評価が下がってしまいます。そうなると、上司は、さらに上のポジションに着けなくなってしまいますよね。
このような理由から、あなたの上司は、あなたの実力よりも少し高めの仕事を任せて、職位基準書の1つ上のクラスの仕事がこなせるように、日々指導していると思います。
キャリアデザインなら【ニューキャリア】昇格試験を拒む2つのタイプの人
上司の意図に反して、頑なに昇格試験を拒む人がいます。このような人は、2つのタイプに分類できます。
1つ目のタイプは、昨年、または数年にわたって昇格試験の受験に失敗している方です。
昇格試験の受験に失敗すると大変落ち込みますよね。また、なぜ失敗したのか、あの時、あのようなことを言わなかったと、後悔することもありますよね。
そして、また次の年に、成果論文、課題論文、プレゼンテーション等、あなたの仕事を進めながら、あなたの時間をつぶして受験の準備をするのは大変ですね。逃げたしたくなる気持ちも良くわかります。
ただ、1~2年間休んでも、昇格試験は必ず通らなければならない試練です。先延ばしにすることで、昇格試験の勘を取りも時間がかかります。
なので、少しつらいかもしれませんが、必ず、試験に失敗しても、次の年に受験するようにしましょう。
ハイクラス人材紹介サービス【コトラ】2つ目のタイプは、現場の仕事にこだわりを持っている人(管理職になりたくない人)です。このような人は、管理職にとって非常に困ってしまいます。
2つ目のタイプに該当する人は、キャリア(実績)もあり、仕事もできる人が多いです。そのため、あなたの上司は優秀な人材を昇格させることができないと、あなたの上司のその上の方から指導力不足と判断されてしまいます。
そのため、あなたの上司は、必死に説得させて、 2つ目のタイプに該当する人 (昇格試験を拒む方)に昇格試験を受けさせようとさせます。
ただ、このタイプの方は、やはり、自分が昇格試験を合格するつもりがないので、成果論文やプレゼンテーションの質も悪く、昇格試験に合格することが難しい場合が多いです。上司泣かせですね。
【キャリアカーバー】頑なに昇格試験を拒む人は今後どのような扱いをうける
先ほど述べたように頑なに昇格試験を拒む人は、今後どのような扱いをうけるのでしょうか?
5~10年後には、新人さんや転職者を含め新たなメンバーが半分近く占めるようになります。新人さんには新人さんの仕事、数年のキャリアを持った方にはそのレベルの仕事をそれぞれ任せていくことになります。
つまり、あなたの仕事を後から入ってきた人がすることになりますね。そうすると、あなたの仕事は、今の仕事よりもさらに限られた仕事しか与えられなくなります。
そのため、現場の仕事にこだわっている人も、本来やりたい仕事が続けられなくなる可能性があります。それでもいいのであれば、仕方がありませんね。
以上、お話してきました理由から、上司から受験の機会をもらえたならば、ぜひ昇格試験は受験するようにしましょう。
もし、昇格試験を受けることを少しでも考えるのであれば、各職位から次の記事を読んでいただければ思います。
・新人さんクラス(C級職)から一般職クラス(B級職)へ( 第7話、第8話、第9話、第10、 第11話、第12話 )
・一般職クラス(B級職)から主任・係長クラス(A級職)へ( 第7話、第8話、第9話、第10話、第11話、第12話、 第16話、第17話 )
・主任・係長クラス(A級職)から幹部社員へ( 第22話、第23話 、第25話 )
次の記事で、いくら頑張っても昇格試験を受けさせてもらわない人についてお話したいと思います。