(B級職)
マネージャさん。上司からA級職(主任さん)の昇格試験を受けるように指示を受けました。
そうですか。よかったですね。
(B級職)
はい。何とか成果論文は、C級職(新人さんクラス)からB級職(一般職レベル)の要領で執筆は終わりました(成果論文の書き方については、 第7話、第8話、第9話でお話しております)。
上司からは真っ赤になるまでチェックされましたが、人事へ成果論文を提出し終わったところです(疲れました)。
ただ、A級職の昇格試験には、
・昇格試験の当日に設定された課題について、自分の考えをまとめた課題論文を執筆と、
・その課題論文についてグループディスカッション
があります。やれやれ。。。
成果論文の執筆の要領は、B級職試験(新人クラス⇒一般職クラス)、A級職試験(一般職クラス⇒主任・係長クラス)とで内容はあまり変わりません。
あなたが1年間の業務の成果をまとめることですね。
ただ、課題論文については、いままでお話をしてませんでしたね。この記事では、
①課題論文執筆・グループディスカッションのスケジュール 、
②課題論文と成果論文の違い、
③課題論文は成果論文の完成度が上がってから取り組む理由、
④課題論文執筆の準備について、
お話したいと思います。
課題論文執筆・グループディスカッションのスケジュール
主任・係長職(A級職)の昇格試験の課題論文の執筆と、グループディスカッションのスケジュールは次の通りです。
1日目に設定された課題について課題論文を作成、
2日目に7~10名のグループで1日目に作成した課題論文についてグループディスカッション
一つのグループ7~10名が、約40分~1時間に亘って、設定された課題について論述された課題論文についてプレゼンテーションをして、その後、プレゼンテーション(課題論文)の内容についてグループディスカッションを行います。
2日目は非常に長丁場になりますね。
初めての転職は転職ナビ成果論文と課題論文の違い
一般職(B級職)昇格試験の時にお話しました成果論文は、過去1年間あなたが取り組んできた課題と、その課題に対して工夫してきたことを成果としてまとめたものです。つまり、成果論文は過去の結果についてまとめたものです。
一方、課題論文は、今後、あなたが取り組むべき課題と、その施策についてまとめます。つまり課題論文は未来のこと、また今後あなたがやっていきたいことをまとめたものになります。
成果論文については過去にあなたがやってきたこと(成果)、課題論文は、未来にあなたがやっていきたいことを執筆するように理解してもらえればいいかと思います。
キャリアデザインなら【ニューキャリア】課題論文は成果論文の完成度が上がってから取り組む理由
上司から主任・係長職(A級職)の昇給試験を受験するように促されると、まずは、成果論文を作成します。
成果論文の執筆要領については、一般職(B級職)昇給試験でお話した記事の要領で執筆しましょう( 第7話、第8話、第9話 )。
当然ですが、主任・係長職(A級職)の職位基準書に照らし合わせて執筆し、決して一般職(B級職)の昇格試験レベルで執筆してはいけません。なお、職位基準書は次の記事でお話してます。
成果論文の準備が終わると、成果論文の発表の準備と同時に、課題論文の準備を始めます。なお、成果論文の方が、課題論文よりも重要です。
その理由は、成果論文に関するプレゼンテーションは、試験官2名に対して、あなた一人であなたの成果をアピールします。一方、課題論文は、グループの中であなたの課題論文の内容を説明し、アピールすることになります。グループ討議なので、他の受験者もアピールしてくるわけで、あなたのアピール力は相対的に弱まりますよね。
私が試験官の立場であったときには、課題論文と課題論文によるグループディスカッションの評価は、成果論文と成果論文のプレゼンテーションの補足としての意味が強かったです。
ハイクラス人材紹介サービス【コトラ】いくら優秀な方でも、2本の異なる論文を記載すると、混乱してしますので成果論文の完成度が上がってきた時点で取り組むようにしましょう。
課題論文を執筆するために準備すること!
課題論文のテーマは、試験当日(1日目)のオリエンテーションで3~4のテーマが出題されます。何も準備なしで課題論文を試験当日に執筆するのは、時間不足で完成度が低くなります。
課題論文のテーマは、あなたの会社の方針、マスコミ向けに発表した資料、社長講和等の中から人事部門が選んだものです。なので、数年前の課題論文のテーマとして提示されたものは、大きく変わることはありません(ただし、社長や経営層が大きく交代があったり、経営方針が大きく変わったときには、大きく変わることもあります)。
【キャリアカーバー】そのため、昨年度受験した先輩に課題論文のテーマについて教えてもらい、2〜3テーマほど課題論文を執筆するようにいたしましょう。また、グループディスカッションで行う課題論文のプレゼンテーションの発表の練習も、成果論文の発表の練習のタイミングで一緒に行うようにしましょう。
但し、成果論文の方が優先順位は高いです。なので、成果論文の発表練習の完成度が上がってきたタイミングで課題論文の発表の練習を組み込むように計画を立てましょう。
いかがでしたでしょうか?成果論文を優先してすすなければなりませんが、並行して、課題論文の準備も進めましょう。
では次の記事で、課題論文の書き方についてお話いたしましょう。