会社が全社共通の昇格試験を実施する3つの狙い(目的)は何だろう? 昇格試験:第29回

昇給試験
研究者
研究者

マネージャさん。これから昇格試験の準備をするように上司から言われてしまいました。

マネージャ
マネージャ

そうですか?

これから、成果論文や、課題論文を執筆しなくてはなりません。せっかく論文を作成しても、上司からは原形がなくなるほど論文は修正されますね。

何とか、書き終えても、次はプレゼンテーションの準備や、発表練習など…休日をつぶしてまで、やりたいとは思いませんね。

でも、頑張ってください!!!

研究者
研究者

そうなんですよね・・・。

マネージャさん。どうして、会社は、社員を昇格させるために、昇格試験を実施するのでしょうか

直属の上司の判断、または上司の上司の判断でいいのではないでしょうか?

マネージャ
マネージャ

そうですね。

この記事では、会社が昇格試験を実施する狙いについてお話したいと思います。

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人事評価の偏りを防ぐ

例えば、あなたの職場の営業部門の上司は評価が厳しく、企画部門、開発部門の上司の評価が甘い等部門によって評価が異なる場合もあるでしょうね。

あなたの同期の、開発部門の一般職(B級職)の太郎さんが、まだ職位基準書に規定されているB級職の範囲の仕事をしていなくても、開発部門の主任・係長職の人員が不足して、開発部門を担当する課長さんが太郎さんを昇格させようとうことがあるかもしれません。

つまり、部門の都合によって評価を改ざんし、昇格させることはよくあると思います。

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このように、評価が厳しい営業部門の一般職(B級職)のあなたにとっては不公平に感じるのではないでしょうか?

部門により、レベルに達していなくても部門の都合により評価を変えて、職位基準書に規定されている能力がなくても昇格させることが無いように、他部門の管理職の方が中立的な立場で評価をするような仕組みになってます。

上司の好き・嫌いを防ぐ

他部門の管理職の方が試験官になる昇格試験では、上司が特定の社員に好意があって昇格させてしまうことも防いでおります。これは当然、依怙贔屓(えこひいき)を防ぐために必要なことですね

一方、上司に嫌われてしまうと昇格試験の推薦状が貰えなくなってしまいます。そのため、できるだけ嫌われないように人間関係を良好にしておきましょう。

決して嫌な上司に好かれる必要はありません。あなたが職位基準書で規定されている以上の仕事をすると、あなたの上司は次の職位になるように推薦書を準備してくれるはずです。

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でも、どうしても嫌われて推薦書がもらえないようであれば、異動をお願いすることですね。その場合、上司は喜んで異動の手続きをしてくれるはずです(笑)。

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昇格する人数を管理する

会社が従業員に支払う給料は、会社の業績によって決定されることは理解できますよね。

一般に会社の業績が悪くなったからと言って、従業員の給料を下げるのは通常非常に難しいですね。会社にとっては大変手間になる組合との協議、従業員のモチベーションを下げることにより業務効率が悪化してさらに業績が悪くなるためですよね。

そのため、業績が少し悪くなったからといって給料を下げることはなく、ボーナスなどを下げて調整しますね。



ボーナスでの調整がさらに難しくなると、昇格試験の合格者を絞る手段を取ります。それによって昇格する人員を抑えるための調整に使われることがあります。この手段は、人員ピラミッドを変形させるため、あまりとりたくない手段ですね。

現場の上司の判断だけで、所定のクラスに昇格させたいと思っても、昇格させることができないようになってます。




マネージャ
マネージャ

昇格試験の狙いについては理解いただけましたでしょうか?

このように昇格試験の狙いを理解した上で、昇格試験の準備(成果論文・課題論文の執筆)・プレゼン練習に取り組むようにしましょう。

この昇格試験って意味があるの?と思って取り組んでいても、いい結果(合格)が得られる可能性は下がってしまいますからね。

会社人間を作ることによる弊害については、次の記事で確認してください。

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