マネージャさん。今回の課長職試験、ダメでした。
そうですか。残念でしたね。
これに懲りずに、来年も挑戦したいと思ってます。マネージャさん、何か今からやるべきアドバイスはありますでしょうか?
そうですね。この記事では、昇給試験に失敗したあなたに、来年の昇格試験に向けてやっておいた方がいいこと、についてお話したいと思います。
昇格試験の結果コメント。気にすることはありません!
昇格試験後、試験官は、評価シートに記載された、課題設定能力、課題解決能力、専門性、協調性、洞察力、リーダシップ、コミュニケーション能力、成長性(自らがさらに成長する潜在能力をもっているか)、指導力(部下への指導力)等の内容をチェックします。
さらに、評価シートには試験官からコメントを記載する欄があり、二人の試験官で話し合って、おおよそ2~3行程度のコメントを記載します。
この評価シートに記載されているコメントは何の意味もありません。それはなぜか?試験官は、短時間で、あなたの成果論文とプレゼンテーションが理解できなかっただけなのです。
この理由について、次の記事で詳しくお話しております。よろしければ読んでいただけると幸いです。
日々の仕事の中に成果論文記載のネタはあります
大半の方は、上司から成果論文を執筆する指示を受けてから、昨年度の業務テーマの課題や成果を思い出しながら成果論文を執筆したのではないでしょうか?
日々の会社生活の中で、成果論文のことを考えて仕事をしている方は、ほぼ、いないと思います。しかし、あなたは昇格試験の受験に失敗して、来年度もまた再受験することが決まってます。
では、よく考えてみましょう!
初めての転職は転職ナビ昨年度の業務テーマは何をベースに決定し、どのように進めたのでしょうか?それは業務目標ベース(業務目標シート)ではないでしょうか?
あなたの会社では、期初に今年度の業務目標を設定し、期中(上期が終了した時点)、期末(下期・年度末が終了した時点)で、期初に設定した目標が達成できたかチェック・評価されるのではないでしょうか?
そうです。業務目標シートに記載する課題や、その課題をどのようにクリアするのかとうことは、成果論文にそのまま利用することができるのです。
そのために、期初に業務目標シートを作成するときに、成果論文で執筆する課題や創意工夫をイメージしながら記載しましょう。
キャリアデザインなら【ニューキャリア】日々の業務の中で考えついた新しい発想やアイデアは、そのまま成果論文の創意工夫の執筆ネタになります。
時間を取ってまとめて成果論文を執筆するのは大変ですが、予め昇格試験を受けることが分かっているのであれば、日々の業務の中にある創意工夫が出たタイミングで、少しづつ成果論文を記載するようにしましょう。
課題設定がポイントです
試験官は、成果論文の内容を管理職に相当する内容であるかどうかを、職位基準書をベースに、下記の内容のチェック項目に沿って評価をします。
・課題設定能力、
・課題解決能力、
・専門性、
・協調性、
・洞察力、
・リーダシップ、
・コミュニケーション能力、
・成長性(自らがさらに成長する潜在能力をもっているか)、
・指導力(部下への指導力)等
この中で、最も重要なのが課題設定能力、課題解決能力です。管理職(課長職)は高いレベルの 課題設定能力、課題解決能力が求められます。
そのため、試験官は、最初に、成果論文を通読して、管理職(課長職レベル)の課題設定能力、課題解決能力があるか判断します。
成果論文だけで判断ができない場合には、2番目にプレゼンテーションの内容を聴いて、判断します。
プレゼンテーションを聴いて判断ができない場合には、最後に、質疑応答の時間で質問により判断します。つまり、試験官が課題設定能力、課題解決能力が理解できないと、専門性以下のチェック項目がチェックできなくなります。
そのため、できるだけ成果論文の内容だけで、 試験官が課題設定能力、課題解決能力を理解できるようにしましょう。
【キャリアカーバー】昇格試験に失敗してしまいましたが、来年は効率的に成果論文をまとめて、合格できるようにしましょう。