昇格試験の合格のための9個の評価ポイント 昇格試験:第32回 

研究者
研究者

マネージャさん。今度、上司から昇格試験を受験するように薦められました。これから受験の準備をしたいと思ってます(辛)。

マネージャ
マネージャ

そうですか?これから研究(仕事)と、昇格試験の準備の両立が大変になりますね。

研究者
研究者

そうですね。あまりプライベートな時間が取れませんね。

ところでマネージャさん。昇格試験って試験官が評価すると思うのですが、評価のポイントってあるのでしょうか?

マネージャ
マネージャ

当然ありますね!

この記事では、試験官が昇格試験で評価するポイントについて、お話したいと思います。

試験官は職位基準書に基づいて評価をしている

昇格試験の当日、試験官は人事部門から受験者の評価シートを渡されます。評価シートは、評価項目が記載されたものです。この評価シートの評価項目は、職位基準書に基づいて定義されているものになり、受験する職位によってそのレベルが異なります。当然、課長職等の管理職の場合は、評価のレベルが最も高いですね。



この評価シートには、9個の評価項目があり、1、2、3点の評価点をつけるようになってます。

例えば、課長職試験の場合、
  1点は評価基準書に基づき、課長職の職位は未達である、
  2点は評価基準書に基づき、課長職の職位を満足する、
  3点は評価基準書に基づき、課長職の職位を十分に満足する、
で評価され、19点以上で合格になる絶対評価です(平均2点以上で課長の職位を満足すると判断された場合ですね)。



しかし、実際には7~8名程度が受験した場合、おおよそ3名~4名が合格点になるように調整します(相対評価ですね)。これは、経営リソースにより昇格できる人数が予め定められてるからですね。

成果論文、成果論文のプレゼンテーション、課題論文、課題論文に関するグループディスカッションなどを通して点数付けが行われます。試験官が質問するのは、これらの評価項目を点数つけるためであり、あなたの業務に興味があるわけではないです。

では、これらの項目についてお話しましょう。



9個の評価項目

次に、個別にそれぞれの評価項目についてお話したいと思います。

課題設定能力

日々の業務の中で、本来あるべき姿と、現状との間で差がありますね。これが問題点です。日々、こんなものかな~、と思って仕事をしていると、なかなか問題点を抽出することが困難になります(NHKのちこちゃんに怒られるにあるように、ボーと生きていたらダメですね)。

この問題点を解決に導くために必要な行動をとるのが課題になりますこの課題を設定する能力が求められます。日々、ぼーと仕事をしていると、課題設定て何?とうことになります。

成果論文を記載するときにだけ、課題設定をするのではなく、日々課題設定するようにしましょう。祖すると、成果論文が簡単に書けるようになりますね。



課題解決能力

設定された課題を解決に導いていく必要がありますね。この能力をとわれているのが課題解決能力です

課題の本質を見極めて、目標の設定を行います。その目標達成に向けて実行計画を策定し、課題解決に向けて実行計画通り進める力が課題解決能力になります。

当然、PDCA(Plan Do Check Action)をきちんと回し、必要に応じて軌道修正なども行えるかなども問われます。



専門性

あなたが技術者である場合には、あなたの専門分野の技術力の深さや、広さについて問われます(良くT型やπ型の技術者を目指せと言われますね)。

試験官も管理職の技術者と思いますが、あなたの会社の事業規模が大きい場合には、同じ専門分野の試験官が担当するわけではありません。なので、専門外の技術者に対して専門性をアピールする必要があります。

例えば、世界(業界)初、世界(業界)最高、学会で評価された、特許で権利化した等、客観的なことが言えるといいかもしれません。(なかなか昇格試験の中で専門性の高さをアピールするのは難しいですね)

協調性

あなたがひとりでやれる仕事は、限られますね。大きな仕事(プロジェクト)を推進していくには、いろいろな人と仕事を共同で進める必要があります。

その様な中、自分と異なる立場、違う意見や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて仕事を進める必要があります。協調性のある人は周囲の意見を鋭く察知できるため、利害や立場の異なる人とも協力して何かを遂行できます




洞察力

洞察力とは、「物事の本質を見抜く力」のことですね

例えば、あるお客さんとの取引が、年々下がっていくとうような事例がありますね。年々取引が下がることだけに囚われて、本質を見抜くことができない場合があるかと思います。

お客さんの要求と異なるものを提供していたとか、他社品の方がいいものを提供されていたとか、今起きている取引が下がるとうことだけに囚われると、これらのことが見極められませんね。そこが問われますね。

表面的な話をしていると洞察力がないと思われてしまいます。なので、”これらの事例を分析して深堀すると・・・”のような表現をすることで、洞察力がありそうに見えてきます。



リーダシップ

設定された目標を実現するために、組織(組織でなくても仕事を取り巻くチームや関係者なども含まれますね)を導いていく能力ですね。リーダーシップは、組織の結束を高め、業務を効率的に進める上で欠かせないものです。

例えば、”利害関係が異なる他の部門の責任者を説得させ、自らが設定する目標に向けて他の部門の能力を発揮させて、目標達成した等、皆さんがWinWinになる関係を構築していく”とか説明するとリーダシップがありそうに見えますね。




コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、「対人間での情報共有や意思の疎通」をスムーズに行うことができる力のことですね。コミュニケーション能力はプレゼンの能力のように一方的に相手に伝えるだけではなく、他社からの情報も受け取る必要が問われます。その点を間違わないでほしいですね。

部下や上司に対して積極的に声がけを行い、意見交換などをとおして組織で起こっている潜在的な課題をみいたしたことや、接触的にお客さんのところに訪問し、お客さんとの情報交換の中であなたが提供できるお客さんの潜在的なニーズを見出したなど、お話できればいいのではないかと思います。



成長性

あなたが更に、今後成長する潜在能力を有しているか問われます。会社としても、今回の昇格試験が合格した後、上級の職位になるための昇格試験に合格してもらわなければなりませんね。その理由は、次の記事で記載しております。

そのため、今回受験する昇格試験よりもさらに上の職位の立場でお話お話するといいかと思います。例えば、課長職を受験するのであれば、部長として視点からお話するといいかもしれませんね。



指導力

部下を育成、指導する能力や力量のことですね。これは職位が上になるほど問われます。特に部下をもって仕事をする立場になる、課長職や主任・係長職を受験される方は、この点をPRする必要がありますね。このクラスの職位になると必須の能力になると思います。

マネージャ
マネージャ

いかがでしたでしょうか?試験官からいろいろ質問されると思いますが、これはこれらの評価シートを埋めるためのものです。なので、この質問は何をとわれているのか、よくお考えの上、回答するようにしましょうね。

昇級試験に合格しやすい組織(業務形態)とそうでない組織(業務形態) 昇格試験:第31回 

なかなか合格できない
なかなか合格できない

マネージャさん。今年も昇格試験を受けたのですがま、またまた不合格でした。私と一緒に受けた先輩もダメでしたね。

試験官からいろいろコメント記載がありましたが、毎年同じようなことです。何をどうしたらいいのか、悩んでます。

マネージャ
マネージャ

そうですか。残念でしたね。

 なかなか合格できない
なかなか合格できない

なぜ、ダメだったのか、私なりにいろいろ分析してみました。上司の指導とおり成果論文を執筆し、プレゼンテーションの準備もしたのですが。。。

マネージャ
マネージャ

ちょっと待ってくださいね。本当の昇格試験に合格できない理由は、ひょっとして、あなたの組織や、あなたの今の業務形態にあるかもしれません。

この記事では、
 ①所属する組織や業務形態によって昇格試験への合格率が変わる理由、
 ②合格率が低い組織や業務形態の中にいるあなたがどのような成果論文やプレゼンテーションの準備をすればいいのか、
について、お話したいと思います。





昇格試験に合格しやすい組織の特徴

昇格試験で求められるのは、日々の業務の中に潜在的にある課題を見出しす課題設定の力、その課題を解決するための創意工夫の力です。この課題設定、創意工夫を成果論文にまとめ、プレゼンテーション試験官に理解してもらえれば合格ができます。



あなたが技術者の場合、このような課題設定やその創意工夫について語りやすい組織は、日々、課題設定や創意工夫を業務としている研究開発の実務を担当する方や、研究開発の企画をされる方ではないでしょうか?このような部門に所属される方は、比較的、昇級試験に合格しやすいです。

あなたの会社でも、花形と言われるのは、通常業務の中で課題設定、その課題を解決をするための創意工夫を自ら考えている組織ではないでしょうか?



昇格試験に合格しにくい組織の特徴

なぜ合格しにくいのか?

私は、工場の工務部門でマネージャとして業務に従事したことがありました。工務部門は、営業からの受注情報を分析し、工場でモノづくりを行うための計画の部品・部材を手配する部門であります。この部署は工場の中核部門であり、とても優秀な人財(人材)が集まってました。

しかし、この部門の昇格試験の合格率があまりにも低いのです。その理由は、この部門の技術者は定型業務を行っているためです。定型業務で求められるのは、日々行っている業務が遅延なく、正確に行われることです。

このような人たちの昇格試験の論文の添削をしたときに気づいたのですが、この部門の人たちの課題は定型的な業務を遅滞なくこなすことです。これに創意工夫のアイデア等は思いつきません。

このような定型業務を行う部署だと、なかなか、昇格試験に合格するのは難しいかもしれませんね。



どうすればこのような組織でも合格できるのか?

では、このような定型業務を行う方が、昇格試験にどのように取り組めばいいのでしょうか?

定型業務そのものを改善、改革していくとうアイデアをぶち上げることですね。上司と相談して、例えば、”定型業務の効率化を図るために新たなXXXシステムを導入する”などが挙げられると思います。XXXシステムを導入するには、あなたが今まで培ってきた経験や実績がなければ導入できないなど、あなたがいなければ導入できないとうことをアピールするといいでしょうね。

日々の業務で成果論文が書けないので、昇格試験の準備の負荷は大きくなるかもしれません。しかし、あなたの日々の定型業務で昇格試験に合格するための成果論文やプレゼンテーションでは合格は非常に難しいと思います。

マネージャ
マネージャ

いかがでしたでしょうか?あなたが所属する組織や業務形態により、昇格試験の合否の確率が大きく変わることをお話しました。

でも、合格率が低いと思われる組織でも、少し視点を変えて成果論文やプレゼンテーションをまとめることにより、より合格は近づくと思います。

少し視点を変えて取り組んでみてはいかがでしょうか?

昇格試験の2つの弊害  (マネージャさんの個人的な見解)昇格試験:第30回

研究者
研究者

マネージャさん。前の記事で昇格試験を実施する意義について、① 上司の好き嫌いによる評価を防ぐ、②部門による人事評価の偏りを防ぐ、③昇格する人数を管理する、ということをお伺いしました。

マネージャ
マネージャ

そうですね。①社内での評価を公平にすること、②会社の原資の範囲の人数を昇格させる必要がありますよね。

研究者
研究者

はい。昇格試験っていいことばかりのように感じますが、会社にとって何か弊害はありませんか?

マネージャ
マネージャ

そうですね。確かに、昇格試験っていいことばかりではないですね。

この記事では、昇格試験の弊害について、私の個人的な見解についてお話したいと思います。



不合格者が多数出ると組織が成り立たない

昇格試験は、自部門の人財(人材)を自部門の判断で昇格させることができません。一方で、新入社員は、毎年入社してきます。また、管理職を含めたベテランの社員は、毎年、定年退職で退職していきますね。

現在、活躍中のあなたが昇格できないと、あなたと同じ職位の人財(人材)が増え、一方で、あなたよりも上級職の職位の人財(人材)が不在となってしまいます。そうなると、組織として成り立たず、そのような組織は組織変更のタイミングで取り潰されることになるでしょう。

当然、あなたの上司や、あなたの同僚、あなた自身も、別の部署に移ることになるでしょうね(日本の会社の場合、退職させられることはないでしょう)。



もし、あなたが別の部署に移って、今までの経験やスキルが活かすことができて、現在と同じ職位のパフォーマスが得られるのであれば、次に昇格試験を受ける資格も得られるでしょう。しかし、今までの経験やスキルが活かすことができず、現在の職位よりも低いパフォーマスしか発揮できないと、昇格試験を受ける機会はさらに遠のくことになりますね。

あなたは昇格試験に合格することは、あなたがより高度な業務に携われる機会、より高い報酬、より高い処遇が得られると同時に、あなたの職場のメンバーや上司等の仕事を守っていくことにもつながります。



合格者はすべて同じような顔になる

どこぞの会社の管理職の皆さんは、同じような顔をしていると言われることがあります。

これは昇格試験を通して、会社として求められる人財はどのようなものかとうことを、上司と一緒に数か月に亘って考え抜きます。その内容を、分かりやすく論文にまとめ、分かりやすいプレゼンテーションを行う練習を何度も繰り返します。これらのことは、 長年にわたって、培ってきた会社の伝統です。

このような昇格試験によって、 XXXマン、XXXウーマンを作っている感じですね。ここで、XXXは会社名であり、例えば、トヨタマン、日立ウーマンのような感じですかね。 これは職位が高い昇格試験のほど強い傾向があり、管理職は同じような顔をしていると言われるのだと思います。



私は、このように会社の中核を担う管理職が、同じような顔をしていてはダメではないかと思います。それはなぜか?

1990年代ごろまでの物を作れば売れる時代はよかったかと思います。むしろ同じような顔をしている方が、同じような考えのもとものづくりをするため(阿吽の呼吸)、品質の良い製品が作れたのではないかと思います。

しかし、現在は、ハードウエアは1個のLSIでなんでも処理ができるし、ソフトウエアはオブジェクト指向のプログラミングで簡単に高度なソフトウエアが作れるようになってきました。そうなると、誰でもいい品質の製品が作れるようになってきます。

そうなってくると、お客さんのニーズに沿った商品を、早期に提供できる(品質はそこそこ)ものが勝ってくることになります。

皆が同じ顔をしていると、アンテナの方向も一方向です。いろんな方向から飛び込んでくる情報もキャッチすることができませんね。

また、お客さんへ提供するアイデアも、同じ湧き水からでてくるようなものなので、アイデア検討などをしても似たようなアイデアしか得られないです。そのため、特徴のある製品ができないのでしょうね。

前述のとおり、ものづくりは今では誰でも簡単にできるので、負けてしまいますね。



いろいろな要素があるかもしれませんが、日本の競争力を落としている一つの要因として、昇格試験がるのかもしれませんね(少しお話が広くなりすぎました)。

マネージャ
マネージャ

いかがでしたでしょうか?昇格試験の弊害もあることが理解できたのではないかと思います。

でも、会社組織に在籍する以上、会社のルールに基づいた昇格試験で着実に昇格していかないと、組織が成り立たなくなることもあるので、ぜひ、今度の昇格試験は合格できるように頑張りましょう。

会社が全社共通の昇格試験を実施する3つの狙い(目的)は何だろう? 昇格試験:第29回

研究者
研究者

マネージャさん。これから昇格試験の準備をするように上司から言われてしまいました。

マネージャ
マネージャ

そうですか?

これから、成果論文や、課題論文を執筆しなくてはなりません。せっかく論文を作成しても、上司からは原形がなくなるほど論文は修正されますね。

何とか、書き終えても、次はプレゼンテーションの準備や、発表練習など…休日をつぶしてまで、やりたいとは思いませんね。

でも、頑張ってください!!!

研究者
研究者

そうなんですよね・・・。

マネージャさん。どうして、会社は、社員を昇格させるために、昇格試験を実施するのでしょうか

直属の上司の判断、または上司の上司の判断でいいのではないでしょうか?

マネージャ
マネージャ

そうですね。

この記事では、会社が昇格試験を実施する狙いについてお話したいと思います。

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人事評価の偏りを防ぐ

例えば、あなたの職場の営業部門の上司は評価が厳しく、企画部門、開発部門の上司の評価が甘い等部門によって評価が異なる場合もあるでしょうね。

あなたの同期の、開発部門の一般職(B級職)の太郎さんが、まだ職位基準書に規定されているB級職の範囲の仕事をしていなくても、開発部門の主任・係長職の人員が不足して、開発部門を担当する課長さんが太郎さんを昇格させようとうことがあるかもしれません。

つまり、部門の都合によって評価を改ざんし、昇格させることはよくあると思います。

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このように、評価が厳しい営業部門の一般職(B級職)のあなたにとっては不公平に感じるのではないでしょうか?

部門により、レベルに達していなくても部門の都合により評価を変えて、職位基準書に規定されている能力がなくても昇格させることが無いように、他部門の管理職の方が中立的な立場で評価をするような仕組みになってます。

上司の好き・嫌いを防ぐ

他部門の管理職の方が試験官になる昇格試験では、上司が特定の社員に好意があって昇格させてしまうことも防いでおります。これは当然、依怙贔屓(えこひいき)を防ぐために必要なことですね

一方、上司に嫌われてしまうと昇格試験の推薦状が貰えなくなってしまいます。そのため、できるだけ嫌われないように人間関係を良好にしておきましょう。

決して嫌な上司に好かれる必要はありません。あなたが職位基準書で規定されている以上の仕事をすると、あなたの上司は次の職位になるように推薦書を準備してくれるはずです。

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でも、どうしても嫌われて推薦書がもらえないようであれば、異動をお願いすることですね。その場合、上司は喜んで異動の手続きをしてくれるはずです(笑)。

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昇格する人数を管理する

会社が従業員に支払う給料は、会社の業績によって決定されることは理解できますよね。

一般に会社の業績が悪くなったからと言って、従業員の給料を下げるのは通常非常に難しいですね。会社にとっては大変手間になる組合との協議、従業員のモチベーションを下げることにより業務効率が悪化してさらに業績が悪くなるためですよね。

そのため、業績が少し悪くなったからといって給料を下げることはなく、ボーナスなどを下げて調整しますね。



ボーナスでの調整がさらに難しくなると、昇格試験の合格者を絞る手段を取ります。それによって昇格する人員を抑えるための調整に使われることがあります。この手段は、人員ピラミッドを変形させるため、あまりとりたくない手段ですね。

現場の上司の判断だけで、所定のクラスに昇格させたいと思っても、昇格させることができないようになってます。




マネージャ
マネージャ

昇格試験の狙いについては理解いただけましたでしょうか?

このように昇格試験の狙いを理解した上で、昇格試験の準備(成果論文・課題論文の執筆)・プレゼン練習に取り組むようにしましょう。

この昇格試験って意味があるの?と思って取り組んでいても、いい結果(合格)が得られる可能性は下がってしまいますからね。

会社人間を作ることによる弊害については、次の記事で確認してください。

上司から見て、成果論文の指導に困る人  昇格試験:第28回

昇格試験<br>挑戦者
昇格試験
挑戦者

マネージャさん・・・。酷いんですよ。私の上司!!!

せっかく書き上げた私の成果論文、赤字で原形がなくなるまで修正されました。これってパワハラですか?

マネージャ
マネージャ

あれあれ。まぁ、少し落ち着きましょう。パワハラってことはないでしょ。

これも貴方に昇格試験に合格してほしいと思って、あなたの上司は、修正、コメントを一生懸命書かれていると思いますよ。

 昇格試験<br>挑戦者
昇格試験
挑戦者

マネージャさん。でもね、上司ったら私のこと、まったく理解していないんですよ。私の考えたストーリで成果論文をまとめた方がいいに決まっているのに・・・。

マネージャ
マネージャ

困りましたね。

この記事では、ちょっと上から目線でお話するけどごめんなさいね!

成果論文の指導をするとき、上司の視点で、困った部下の方ってどんな人・・・ってことをお話したいと思います。

今のあなたが、そんな人になっていなければいいのですが・・・。思い当たる人は、読み続けてもらえれば幸いです。

この記事では、上司から見て成果論文の指導するときに困った人についてお話したいと思います。上司は、あなたに合格してほしいともってます(その理由は、次の記事でお話してます)。なので、できるだけ上司を味方につけて、昇格試験に臨んだ方が、合格への近道になると思います

以下に、困った部下についてお話していきましょう。

こだわりが強い人

上の吹き出しでやり取りをしていたような人ですね(昇格試験挑戦者さん)。具体的にどのような人なのかお話していきましょう。

上司の指示に従わない人

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あなたの上司は、あなたの先輩でもあり、あなたが受けてきた試験を合格してきた方です。また、あなたの上司が管理職の経験がどの程度あるか分かりませんが、少なくともあなた以外の部下の昇格試験の指導をしてきてます。

その上司があなたの成果論文を読んで、どうすれば合格点に近づくか、一生懸命考えてコメントをしてくれているものと思います

あなたにも成果論文を執筆する上で、ぜひ訴えたいことや、理解してほしいことがあるかと思います。しかし、成果論文は、あくまで試験に合格するためのツールでしかありません。この成果論文にあなたの個性(オリジナリティ)を出す必要はありません。ここでいう個性(オリジナリティ)はあなたの業務のことではありません。成果論文の書き方についての個性であることは間違えないようにしてください。

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フォーマットに従わない人

成果論文も会社によって、
 1)フォーマットが決まっている、
 2)フォーマットは自由表記、
とうように分かれているところがあるかと思います。ここで自由表記と言っても、過去の先輩が執筆されたフォーマットに沿って執筆することをお勧めします。ここで、自由表記=独自でもOKではありません。

それはなぜか?この成果論文を読む試験官の立場になりましょう

試験官は、あなたの会社の管理職の方です。試験官を専門にやっている方ではありません。

また、試験官は、あなたの違う部門(事業部門)の方です。また、基本的にあなたの業務のことは知らないと思った方がいいでしょう

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このように試験官として素人の人、あなたの業務など全く知らな人が、受験者数(例えば、5~10名)の成果論文を読まなくてはなりません。

一人だけフォーマットが違っている成果論文は、たとえ内容が良かったとしても頭に入ってきません。なぜなら、他の受験者との成果論文と比較評価をしなくてはならないからです。

このような理由から、書き方については基本的に試験官の頭に入りやすように同じようなフォーマットにしましょう

フォーマットで差をつけるのではなく、成果論文の内容で差をつけるようにしましょう。

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指示しているしていることが理解できない人

何度も受験しているが、受からない人がここに当てはまるかもしれません。このような方は、そもそも仕事の成果も出てない人が多いかもしれません。上司の成果論文に対する指導が悪いところもあるかもしれませんが・・・。

昇格試験<br>挑戦者
昇格試験
挑戦者

マネージャさん。意地悪して楽しんでいるのか?と思ってましたけど、上司も真剣に取り組んでいるのですね。上司のコメントに沿って修正するようにします。

マネージャ
マネージャ

そうでうね。上司の方も完ぺきで張りません(あなたの先輩ですし)。なので、上司のコメントに沿って修正するにあたって、疑問に思ったことをは理論武装して上司にぶつけてみましょう。上司とのディスカッションの中でいい解決策が出てくるかもしれません。

これからの管理職試験 課題論文と成果論文の違い!課題論文の書き方! 昇格試験:第27回

副主任研究員
副主任研究員

成果論文のプレゼンテーションの練習も進んできました。ただ、気になっているのが課題論文とグループディスカッションです。

マネージャ
マネージャ

そうですね。管理職試験には、昇格試験当日に課題が提示されて、それを論じる課題論文と、その課題について行うグループディスカッションがありますね。

この記事では、課題論文とグループディスカッションについてお話したいと思います。

課題論文執筆・グループディスカッションのスケジュール

管理職(課長職) の昇格試験の課題論文の執筆と、グループディスカッションのスケジュールは、
  1日目に設定された課題について課題論文を作成、
  2日目に7~10名のグループで1日目に作成した課題論文についてグループディスカッション、
であります。

一つのグループ7~10名が、約40分~1時間に亘って、設定された課題について記載された課題論文についてプレゼンテーション、その後、とプレゼンテーション(課題論文)の内容についてディスカッションを行います。2日目は非常に長丁場になりますね。

成果論文と課題論文の違い

一般職(B級職)昇格試験の時にお話しました成果論文は、過去1年間あなたが取り組んできた課題と、その課題に対して工夫してきたことを成果としてまとめたものです。つまり、成果論文は過去の結果についてまとめたものです。

一方、課題論文は、今後、あなたが取り組むべき課題と、その施策についてまとめます。つまり課題論文は未来のこと、また今後あなたがやっていきたいことをまとめたものになります。

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本記事は、課題論文の執筆(試験本番)の準備についてお話したいと思います。

成果論文の完成度が上がってから課題論文に取り組むこと!

上司から主任・係長職(A級職)の昇給試験を受験するように促されると、まずは、成果論文を作成します。

成果論文の執筆要領については、一般職(B級職)昇給試験でお話した記事の要領で執筆してください。当然ですが、主任・係長職(A級職)の職位基準書に照らし合わせて執筆し、決して一般職(B級職)の昇格試験レベルで執筆してはいけません。なお、職位基準書は次の記事で記載してます。

成果論文の準備が終わると、成果論文の発表の準備と同時に、課題論文の準備を始めます。なお、成果論文の方が、課題論文よりも重要です。

いくら優秀な方でも、2本の異なる論文を記載すると、混乱してしますので成果論文の完成度が上がってきた時点で取り組むようにしましょう

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課題論文を執筆するために準備すること!

課題論文のテーマは、試験当日(1日目)のオリエンテーションで3~4のテーマが出題されます。何も準備なしで課題論文を試験当日に執筆するのは、時間不足で完成度が低くなります

課題論文のテーマは、あなたの会社の方針、マスコミ向けに発表した資料、社長講和等の中から人事部門が選んだものです。なので、数年前の課題論文のテーマとして提示されたものは、大きく変わることはありません(ただし、社長や経営層が大きく交代があったり、経営方針が大きく変わったときには、大きく変わることもあります)。

そのため、昨年度受験した先輩に課題論文のテーマについて教えてもらい、2〜3テーマほど課題論文を執筆するようにいたしましょう。また、グループディスカッションで行う課題論文のプレゼンテーションの発表の練習も、成果論文の発表のタイミングで行うようにしましょう。

但し、成果論文の方が優先順位は高いです。なので、成果論文の発表練習の完成度が上がってきたタイミングで課題論文の発表の練習をするように計画を立てましょう。

課題論文の書き方

次に、過去に設定された課題をベースに、試験当日に執筆しなくてもいいレベルまで完成度を上げる方法についてお話したいと思います。

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【キャリアカーバー】

課題論文のテーマ

課題論文のテーマは、あなたの会社の方針、マスコミ向けに発表した資料、社長講和等の中から人事部門が選んだものです。

例えば、”20XX年度に向けて(時期)、
  海外売上比率XX以上、
  売上XX達成、
  損益XX達成、
  市場シェアXXX%以上(拡大
を実現するために、自部門の課題を上げて、自分で何を取り組むか?”、とうようなテーマではないでしょうか?

会社としては、数年後に会社方針や中期計画等でマスコミ向けに展開していることを実現したいと思ってます。そのため、会社は、貢献できる人材を昇格試験に合格させ、より高度な仕事をさせることで、会社の抱える課題を解決したいと思ってます。

課題論文のテーマの選び方

過去の課題論文からあなたが書きやすいテーマを選びます。例えば、”当社20XX年度の営業利益率110%達成に向けて(中期計画で挙げられているようなこと)、自部門(あなたの職場)の役割と課題を挙げ、その課題解決に向けて具体的にあなたが何を取り組むのか述べよ”、というような課題をあなたが選んだとします。

【キャリアカーバー】
Paper

例えば、あなたは、研究開発部に所属していたとします。あなたの所属部門(ここでいう部門は部レベルの組織でスタッフが30~50名程度いる組織)で、今後数年間に亘って進めている重要テーマや、年度以降計画されている大型プロジェクトなどを題材にしてもいいでしょう。

そのような案件が思いつかない場合には、上司が普段から言っている考えや、事業の方向性等について記載するのもいいかもしれません。そうすることで、上司の題材に関するチェックはすんだと同じ事になります。

また、過去に記載された先輩の課題論文を参考にしてもいいかもしれません。その場合、合格された方と不合格であった方の両方の論文を見比べてください。そこから、合格のカギが見えるかもしれません。

課題論文の課題設定

今回、あなたは、”営業利益10%を実現するために、業界初の製品A(利益率30%)を他社に先駆けて2年以内に上市する”というテーマを設定したとしましょう。

ここで、通常、与えられたテーマ(課題)に対して、あなたが設定する課題は2~3個設定するのが一般的になります。では、課題について考えましょう。

1つ目の課題は、例えば、2年以内とう期限を設定しています。従来の開発手段を選んだのであれば開発期間は3年間を要するが、目標2年以内の開発期間と設定されたのであれば開発期間を1年間短縮する必要があります。これが1つ目の課題です。

【キャリアカーバー】

2つ目の課題は、利益率30%を実現を設定しております。利益率30%を得るには売値の最大化と、コストの最小化が必要になります。あなたが研究開発部門にいるのであれば、売値について議論することができないので、コスト(原価費+加工費)を最小化が課題になります。目標となる利益率30%を得るには、コストを従来の設計手法であれば30%以上ダウンする必要があります。これが2つ目の課題です。

上記の話は、あくまで今後あなたが取り組まなければならないと考えた課題で、未来の話ですね。

創意工夫について 1つ目

1つ目の課題を解決する創意工夫について、何ができるか、考えてみましょう。例えば、開発期間を短縮するにあたって、開発費を2倍にして人を2倍などは簡単に思いつきますよね(ただ、2倍人を増やしても2倍加速することはありませんが・・・)。

ただ、それは誰でもわかることです。あなたでなければ思いつかないこと、考えつかないことを上げる必要があります。それは、あなたが今まで培ってきた経験や、ノウハウ、人脈などを駆使して考える必要があるかと思います。

例えば、”学会などを通して付き合いのある大学研究者や国の研究機関の研究者との共同研究(オープンイノーベーション)を通して知見を早期に取り入れ開発を加速する”とか。。。これは、あなたの人脈や学会での活動等あなたでなければできないできないことです。

このように、あなたでなければできないことを記載してみてはいかがでしょういか?

【キャリアカーバー】

創意工夫について 2つ目

2つ目の課題を解決する創意工夫について、何ができるか、考えてみましょう。 30%のコストダウンをするには、どのように取り組むかです。一般に、設計的なコストダウン(回路や部品の見直し)で実現できるコストダウンは数パーセント~10%が限界です。

ここで課題として挙げた30%のコストダウンを実現するには、
  1)原理的な方式を見直す、
  2)材料物性などを見直す、
  3)ものづくりプロセスを見直す、
などの取り組みが必要です。今は、海外でモノを作ったほうが安いとうのも、今は昔で、あまり効果はありません。

【キャリアカーバー】

そこで、先ほども述べた通り、あなたが今まで培ってきた経験や、ノウハウ、人脈などを駆使して考える必要があるかと思います。

例えば、”今までは機械的に動作していたものを、電気的に動作させることで構造が簡単になり(電気自動車のようなイメージ)、大幅なコストダウンを実現することができた(例えば、エンジン自動車からモータ電気自動車のようなイメージ)”。

これは原理が異なることで大幅になダウンになります。あなたが機械系エンジニアが多数いる職場に所属していて、あなたが電気系エンジニアであれば、あなたでしか発想できなかったことになります。

マネージャ
マネージャ

このような感じで執筆されてはいかがでしょうか?

来年、昇格試験に合格するためにやるべき3つのこと 昇格試験:第26回

エンジニア
エンジニア

マネージャさん。来年、昇格試験を受験するのですが、今年の間からやっておくことはありますでしょうか?

マネージャ
マネージャ

そうですね。来年昇格試験を受けるのであれば、1年前から準備した方がいいですね。

一発合格できるように準備しましょう。

具体的にどのように準備を進めればいいでしょうか?

マネージャ
マネージャ

わかりました!

この記事では、まだ昇級試験を受けるには時間がありますが(1年程度)、今から準備しておくこと、心がけておくことについてお話したいと思います。

職位基準書を熟読しておくこと

昇格試験を受験することは、あなたの今の職位よりも上の職位の仕事をすでに行っている必要があります。決して、昇格試験に合格してから上の職位の仕事をするのではありません。

例えば、
 C級職(新人さんレベル、新人さんプラスアルファレベル)の方はB級職(担当者)レベル、
 B級職レベルの方は、A級職(主任さん、係長さん)レベル、
 A級職レベルの方は、管理職(課長さん)レベル
の仕事をしている必要があります。

その職位の仕事のレベルは何に記載されているか?それは、職位基準書です。職位基準書には、職位毎(例えば主任さんであれば主任さん、課長さんであれば課長さん)に求められる、
 課題設定能力、
 課題解決能力、
 専門性、
 協調性、
 洞察力、
 リーダシップ、
 コミュニケーション能力、
 成長性(自らがさらに成長する潜在能力をもっているか)、
 指導力(部下への指導力)
等が記載されてます。職位基準書については、次の記事で詳しく説明しております。

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もし、あなたがB級職(担当者)レベルの方であれば、あなたは、A級職(主任職)の仕事をしている必要があります。上司は、既にあなたがA級職の仕事をしているので、B級職からA級職に挙げるための試験を受けさせるのです。

もし、 B級職(担当者 )レベルの方であれば、まずは、A級職の職位基準書を熟読してください。そして、あなたの仕事のレベルがA級職レベルであるか確認してみてください。もし、B級職レベルの仕事をしてない場合には、A級職レベル(昇給試験の職位)の仕事になるようにしましょう。

期初または中間期に業務目標を設定(見直し)するときに、昇給試験の職位の仕事になるような目標を設定するようにしましょう。そして、上司には、昇給試験を受験したいことを伝え、高いレベル(昇給試験の職位)の目標設定をすることを伝えましょう。

文書を書く癖をつける(成果論文の執筆の練習)

日々の仕事の中で、実験レポート、議事録等文書を書く機会は多いでしょうか?

日々の仕事の中から、文書を書く機会を多くしましょう。また、その文書は何を目的に記載して、何を結論として記載するのか、意識をして記載するようにしましょう

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成果論文は、日々の業務の課題を自ら見出し、それを解決するプロセスとその結果、またその効果を述べる必要があります。日々の仕事の中で作成する文書(議事録や実験レポート等)にも、課題、結果、効果などを意識していると、成果論文の執筆するときに、自然と文書が出てくるようになると思います。試してみてください。

聞き手を意識したプレゼンテーション
 ー成果論文の内容を説明するプレゼンの練習ー

日々の業務の中で、研究開発の進捗や課題の報告、事業部門(ステークフォルダー)への成果報告、お役様への商談等、プレゼンテーションを行う機会があるではないでしょうか?普段からプレゼンテーション慣れしている方も、昇格試験のプレゼンテーションは気を付けてください

試験官はプレゼンテーションを肯定的に聞いてくれません

あなたのプレゼンテーション を聞いてくれている方は、あなたのプレゼンテーションを肯定的に聞いてます。つまり、仕事を進めるうえであなたから有益な情報を得ようと思ってプレゼンテーションを聴いてます。そのため、少々わからないことがあれば、理解できるように質問し、聞き手は理解できるように努力します。

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しかし、昇格試験の試験官は肯定的に聞いてくれません(理解しようと努力までしてくれません)。昇格試験は選抜試験であるため試験官は、
 分からないプレゼンテーションには合格点をつけない、
 分かるプレゼンテーションには合格点をつける
だけです

そのため、できるだけ理解をしてもらえるようにプレゼンテーションの準備(資料の準備)、と事前に十分な練習をしておくようにしましょう。

試験官は、あなたの仕事や仕事の成果をまとめた成果論文には興味がありません。たまたま、人事から昇級試験に参加するように指示されて試験官をやっているだけです。そのため、あなたの仕事のバックグランドなどは無知に近いといいでしょう。試験官はあくまで無知であるとう前提で準備する必要がありますね。

日々のプレゼンテーションは聞き手を意識してください

日々のプレゼンテーションも聞き手のレベルを意識し、そのレベルに合わせたプレゼンテーションを準備するようにしましょう

例えば、 研究開発の進捗や課題の報告、事業部門(ステークフォルダー)への成果報告は、聞き手はある程度レベルの高い技術者です。その高いレベルに合わせたプレテーションを準備しましょう。一方、お客さんや、社内でも部門が違う方にプレゼンテーションをする場合には、あくまで素人向けに話をするようにしましょう。

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昇格試験で評価してもらう試験官はあくまで、同じ会社の違う部門の管理職の方です。会社の規模によっては、多少はあなたの研究開発のことを知っているかもしれません。しかし、昇格試験の試験官には、あくまで素人にお話するつもりで準備が必要です

日々の業務の中で、お客さんや、社内でも部門が違う方にプレゼンテーションをする場合、昇格試験を意識して準備されてはどうでしょうか?

マネージャ
マネージャ

いかがでしたでしょうか?まだ1年あるから大丈夫と思っていても、いざ試験を受けるときになったら、意外と時間がないものです。

時間に余裕がある場合には、この記事でお話した内容について準備を進めておきましょう。

これからの管理職試験 成果論文のプレゼンテーションの準備と練習 昇格試験:第25回

副主任研究員
副主任研究員

マネージャさん。成果論文の執筆が終わって上司のチェックも受けたので、先ほど人事部門に提出しました。

マネージャ
マネージャ

そうでしたか。成果論文の執筆、お疲れ様でした。上司の方からの直しは入りましたか?

副主任研究員
副主任研究員

はい。でも何とか、締め切りギリギリまでいろいろ修正して、良い成果論文に仕上がったと思います。次は、成果論文を説明するためのプレゼンテーションの準備です。

マネージャ
マネージャ

そうですね。早速、発表の準備と練習を始めましょう。

この記事では、成果論文のプレゼンテーションの準備と練習についてお話したいと思います。

プレゼンテーションの準備

プレゼンテーションの練習に呼ぶ人・呼んではいけない人!

プレゼンテーションの練習には、あなたの上司だけでなく先輩・後輩にも一緒にプレゼンのチェックに参加してもらうようにしましょう

事前に、上司には、先輩や後輩にもプレゼンテーションを聞いてもらいたいと、と言っておきましょう。ダメとう上司はいないはずです。なぜならば、上司も完ぺきではありません。上司自身も、私は合格点レベルにある?と不安に思っているはずです。これという答えがない中で、広いろな人の意見を聞きたいはずですので、上司は承知してくれると思います。

ただし、絶対にあなたの上司がいないところで、他の部門の上長や、他部門の先輩から指導を受けてはいけません。同期と昇格試験のプレゼンテーション練習するときに、同期の上司がそのプレゼンテーションを聞いてくれる状況があること想定されます。

ではなぜ、他の部門の上司がいるところに参加してはいけないのか?それは、他部門の上長がコメント・指摘したポイントと、あなたの上司がコメント・指摘したポイントが、必ずしも合うことがないからです。

この場合、あなたは大変非常に混乱することになり、他部門の上長の指摘がただしそうであっても、最終的にはあなたの上司のチェックが必要になり、修正されることになります。これでは納得した論文にはなりませんよね。

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発表資料の準備

発表の内容は、成果論文の内容に沿って発表資料を作りましょう。成果論文は、
              ・部門方針(中期計画)の説明
              ・部門方針(中期計画)を達成するための課題
              ・部門方針(中期計画)等の課題を解決するためにあなたが取り組むべき課題
              ・創意工夫点
で記載するように先の記事でお話しました。

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おおよそ、プレゼンテーション試験の時間が発表20分、質疑応答20分とした場合、発表資料は15~20枚の範囲で準備するようにしましょう。

部門方針(中期計画)の説明は、2~3枚、部門方針(中期計画)を達成するための課題2~3枚、部門方針(中期計画)等の課題を解決するためにあなたが取り組むべき課題2~3枚でおおよそ半分になりますね。

そして、創意工夫を3件述べようとすると1件あたり3枚で9枚になります。これでおおよそ15~20枚になると思います。最後にまとめを1枚記載するようにしましょう。

プレゼンテーションの練習

プレゼンテーションの準備が終わりましたら、プレゼンテーションの練習を始めましょう。以下、
  ① 参加される方のスケジュールを抑えること、
  ② 発表練習時の時間管理
  ③ 発表練習時の態度
  ④ 発表練習時の姿勢
についてお話します。

練習の参加者のスケジュールを抑える

本番の昇格試験(成果論文の説明のためのプレゼンテーション)まで、2週間になりました。今度は、上司、先輩、後輩にあなたのプレゼンテーションをチェックしてもらいましょう。

まずは、上司のスケジュールを発表前まで抑えるようにしましょう。今日が、昇級試験の2週間前であれば、少なくとも3回はプレゼンテーションの練習ができるように抑えておけるようにしましょう。

お勧めは金曜日の夕方を抑えるようにしましょう。そうすることで土日に修正する時間ができますね。また、数年前に受験した先輩、来年・再来年に受験する新人さんにも聞いてもらうようにしましょう。

発表練習時の時間管理

皆さんが集まってきましたので、早速発表練習を始めましょう。その時に、新人さん、または先輩にタイムキーピングをお願いしましょう。上司はチェックに注力するので、上司にはお願いしないほうがいいでしょう。

タイムキーパは、既定の時間にアラームは鳴らさないようにしましょう。少なくとも最初のうちは。本番の昇格試験時には、発表時間を超過するとアラームがなり強制的に終了になります。しかし、最初の練習の時にはアラームを鳴らさないようにしましょう。

例えば、 最初のプレゼンテーションは、発表時間が20分とすると、あなたの発表時間は、たぶん、25~30分になると思います。それでいいのです。最初はそんなものです。

上司から、”時間のかかりすぎ”と、口酸っぱく言われると思いますが、上司も昔は、同じように”上司の上司”から同じような指導を受けてます。安心してください。上司からの指導や、先輩からのコメント等を発表資料に反映させて、回数を重ねる毎に時間は短縮されて、発表も必ず上手になります。

昇格試験の本番前には(前日)、19分(1分前)で終わるようにしてください。本番時は、どうしても相手に理解してもらいたいと思い丁寧に話すことでどうしても長くなります。なので、前日に1分前で終わるようになれば、本番時20分ちょうどで終わるようになります。

発表練習時の態度

発表練習を重ねていくと、徐々に発表も上手になってきます。しかし、練習を重ねていくと、発表練習に参加してくれる上司、先輩、後輩は、いつもの顔ぶれになっていきます。そうすると、慣れがでてきて緊張感が薄くなってきます。そうなると、プレゼンテーションの基本となる姿勢、笑顔、手振りなどの態度が疎かになってきます。

発表練習時は、必ず本番を意識して行ってください。本番時は、かなり緊張します。この緊張になれるのが発表練習時です。この緊張に慣れておけば、本番時には必ず乗り越えられます。

発表練習時の姿勢

発表練習時から姿勢に気を付けるようにしましょう。私が学会発表でよく見かけるプレゼンテータとして、
 ・片手を背中側に回す、
 ・おなかを前に張り出して海老ぞりになる、
のような姿勢で発表している方を見かけます。このような姿勢で、昇格試験のプレゼンテーションを行うと、試験官に対して印象が悪くなります

学会発表は、聴講者が興味を持ってプレゼンテーションを聞きに来ているのに対して、昇級試験はあくまで試験官に聞いていただいて審査を受ける側にいるからです。

私が受験者に指導していたのは、海老ぞりとは逆側になるように、し前かがみで、試験官に寄り添ってお話するような姿勢でプレゼンテーションをするように指導してきました。

マネージャ
マネージャ

成果論文と、そのプレゼンテーションの練習も完ぺきになりました。

ただ、管理職試験は、昇格試験当日に課題が提示されて、それを論じる課題論文と、その課題について行うグループディスカッションがあります。

次の記事では、課題論文とグループディスカッションについてお話したいと思います。

昇格試験に失敗した方へ。来年に向けてやっておいた方がいい3つのこと 昇格試験:第24回

エンジニアおじさん
エンジニアおじさん

マネージャさん。今回の課長職試験、ダメでした。

マネージャ
マネージャ

そうですか。残念でしたね。

エンジニアおじさん
エンジニアおじさん

これに懲りずに、来年も挑戦したいと思ってます。マネージャさん、何か今からやるべきアドバイスはありますでしょうか?

マネージャ
マネージャ

そうですね。この記事では、昇給試験に失敗したあなたに、来年の昇格試験に向けてやっておいた方がいいこと、についてお話したいと思います。

昇格試験の結果コメント。気にすることはありません!

昇格試験後、試験官は、評価シートに記載された、課題設定能力、課題解決能力、専門性、協調性、洞察力、リーダシップ、コミュニケーション能力、成長性(自らがさらに成長する潜在能力をもっているか)、指導力(部下への指導力)等の内容をチェックします。

さらに、評価シートには試験官からコメントを記載する欄があり、二人の試験官で話し合って、おおよそ2~3行程度のコメントを記載します。

この評価シートに記載されているコメントは何の意味もありません。それはなぜか?試験官は、短時間で、あなたの成果論文とプレゼンテーションが理解できなかっただけなのです。

この理由について、次の記事で詳しくお話しております。よろしければ読んでいただけると幸いです。

日々の仕事の中に成果論文記載のネタはあります

大半の方は、上司から成果論文を執筆する指示を受けてから、昨年度の業務テーマの課題や成果を思い出しながら成果論文を執筆したのではないでしょうか?

日々の会社生活の中で、成果論文のことを考えて仕事をしている方は、ほぼ、いないと思います。しかし、あなたは昇格試験の受験に失敗して、来年度もまた再受験することが決まってます

では、よく考えてみましょう!

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昨年度の業務テーマは何をベースに決定し、どのように進めたのでしょうか?それは業務目標ベース(業務目標シート)ではないでしょうか?

あなたの会社では、期初に今年度の業務目標を設定し、期中(上期が終了した時点)、期末(下期・年度末が終了した時点)で、期初に設定した目標が達成できたかチェック・評価されるのではないでしょうか?

そうです。業務目標シートに記載する課題や、その課題をどのようにクリアするのかとうことは、成果論文にそのまま利用することができるのです

そのために、期初に業務目標シートを作成するときに、成果論文で執筆する課題や創意工夫をイメージしながら記載しましょう。

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日々の業務の中で考えついた新しい発想やアイデアは、そのまま成果論文の創意工夫の執筆ネタになります

時間を取ってまとめて成果論文を執筆するのは大変ですが、予め昇格試験を受けることが分かっているのであれば、日々の業務の中にある創意工夫が出たタイミングで、少しづつ成果論文を記載するようにしましょう

Worry

課題設定がポイントです

試験官は、成果論文の内容を管理職に相当する内容であるかどうかを、職位基準書をベースに、下記の内容のチェック項目に沿って評価をします。
  ・課題設定能力、
  ・課題解決能力、
  ・専門性、
  ・協調性、
  ・洞察力、
  ・リーダシップ、
  ・コミュニケーション能力、
  ・成長性(自らがさらに成長する潜在能力をもっているか)、
  ・指導力(部下への指導力)等

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この中で、最も重要なのが課題設定能力、課題解決能力です。管理職(課長職)は高いレベルの 課題設定能力、課題解決能力が求められます。

そのため、試験官は、最初に、成果論文を通読して、管理職(課長職レベル)の課題設定能力、課題解決能力があるか判断します。

成果論文だけで判断ができない場合には、2番目にプレゼンテーションの内容を聴いて、判断します。

プレゼンテーションを聴いて判断ができない場合には、最後に、質疑応答の時間で質問により判断します。つまり、試験官が課題設定能力、課題解決能力が理解できないと、専門性以下のチェック項目がチェックできなくなります。

そのため、できるだけ成果論文の内容だけで、 試験官課題設定能力、課題解決能力を理解できるようにしましょう

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マネージャ
マネージャ

昇格試験に失敗してしまいましたが、来年は効率的に成果論文をまとめて、合格できるようにしましょう。

これからの管理職試験 成果論文を早速執筆しましょう。 昇格試験:第23回

副主任研究員
副主任研究員

マネージャさん。成果論文を書く前にやるべきこと、

やるべきこと1:会社方針・事業方針を準備しよう!
やるべきこと2: 過去の論文を準備しよう!
やるべきこと3: マインドを切り替えよう!

おわりました。

マネージャ
マネージャ

そうですか。では早速、成果論文を執筆しましょう。

副主任研究員
副主任研究員

そうですね。成果論文を執筆する上で、アドバイスありますでしょうか?

マネージャ
マネージャ

はい。では、この記事では、

この記事では、管理職(課長職)の成果論文の執筆について記載しております。一般職、主任(係長職)の成果論文については、次の記事でお話しております。

成果論文の流れ

課長職(管理職)試験で執筆する成果論文は、主任職(係長職)、一般社員試験に比べて、質も量も求められます。一般社員の場合は2枚、主任職の場合は3枚程度と思います。しかし、課長職は5枚程度の論文が必要になります。

成果論文の流れは、昨年度の業務の成果を下記の流れで執筆すると思います。
①部門方針(中期計画)の説明
②部門方針(中期計画)を達成するための課題
③部門方針(中期計画)等の課題を解決するためにあなたが取り組むべき課題
④課題を解決するための創意工夫
⑤今後の展開
ここで、①を1/2ページ。②を1/2ページで、①、②でおおよそ1ページになります。さらに、③でおおよそ1/2ページになります。④創意工夫については3ページ、残り⑤今後の展開でおおよそ1/2程度を執筆することになります。

皆さんの会社と私が経験してきた昇級試験では昇級試験で求められることは異なると思います。そのため、成果論文の書き方も異なることもあるかと思います。もしよければ、皆さんの会社の論文の記載方法、本ブログとの違いがあれば教えてください

それでは、さっそく執筆していきましょう。

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部門(事業)方針の説明

試験官は、あなたと異なる事業分野の管理職の方が担当することになることを、先の記事でお話しました。

比較的、大企業の場合(数千人規模の従業員を抱える企業)、試験官を担当する管理職の方は、会社全体の方針は理解していても、他の事業部門の方針や、その事業課題等を十分に理解している方は少ないと思います。

本社のスタッフ部門の方で、横串的に組織を管理する職場の方は別ですが・・・。

そこで、まず論文の冒頭で、所属している事業の紹介、事業売上(損益)、事業計画(中期計画)、競合他社と自社の立ち位置等について、簡単に記載するようにしましょう。

成果論文の最初に記載する数行は、試験官が論文を読み始めるときの動機付けにもなります。試験官は、あなた以外の受験者の成果論文を読まなければなりません。

試験官は、1度の昇格試験で、おおよそ5~7名程度の受験者を担当することになります。受験者一人当たり、5枚の論文を記載すると、25~35ページを読まなければなりません。

そのため、最初から理解不能なこと記載されていると、試験官は、通読するモチベーションが下がります。試験官も必ず最後まで読むように努力しますが、最初の数行目で”すっー”と、記載された内容が頭に入ってこないと、”あれ、この人はダメかも”、と思いながら読み進んでいくことになります。このような場合、成果論文の後半でいいことを記載していても、ダメな場合が多いです。

そのため、論文の最初の数行は、試験官に、”それ知っている”、と思わせるように、担当する製品やサービスがわかるような写真や図を入れるようにしましょう。事業分野が異なっていても、自社の製品のことはある程度知っていると思います。このように、試験官が通読するモチベーションを上げるための工夫をするようにしましょう。

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部門方針(中期計画)を達成するための課題

次に、事業部門の方針を達成するための課題(または中期計画を達成するための)について記載するようにしましょう。

課長職は、先ほど言いましたその事業部門を任される初任者になります。なので、あくまで事業運営をあなたが行っているように執筆することが求められます(あくまで課長職試験を受けられる方は課長職の仕事をすでに実施している方になりますから)。

既に事業運営を行っている課長職クラスの方が、部門方針とそれを達成するための課題を挙げなければなりません。

部門方針(中期計画)等の課題を解決するためにあなたが取り組むべき課題

自分の役割が定義できたら、この役割を達成するための課題を設定します。といっても何が課題なの?と、分からないことがあると思います。

例えば、あなたが開発エンジニア、研究リサーチャーであれば昨年の開発・研究テーマで与えられた目標仕様、目標スペックを達成するための課題を挙げてみてください。また、設計エンジニアの場合には、設計完了までの目標納期、目標コストを達成するための課題を考えてみてはどうでしょうか。考えられる課題を箇条書きで書き出してみてください。

書き出した箇条書きの課題から、あなたが想像する試験官からみて、インパクトがあるものを3つほど選定してみてください。あなたが、重要な課題と思っていることと、試験官からみて重要な課題と思っていることは違うことがあります。あくまで、あなたが試験官になったつもりで、あなたを評価したとき、どの課題が最もインパクトがあるか、考えてみてください。

その時に、前章で述べた” 部門方針(中期計画)を達成するための課題 ”に沿った内容のものを選ぶようにしましょう。いくら技術的に先端的なことを選んでも、会社の方針から外れたことは記載するのはやめましょう。一人よがりな成果論文になる可能性があります。試験官にとってそのような内容は好まれません。 

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創意工夫

最後に創意工夫について執筆しましょう。

先ほど挙げた3つの課題とそれに対する取り組み(創意工夫)を、1枚毎に記載するようにしましょう。

ここで、重要なことは、あなたが取り組んできたことを淡々と記載してはいけません。学術論文の場合には、実験や論理式から導き出されたことを正確に記載し、考察を記載する必要があります。

しかし、成果論文で学術論文のようなことを記載してはいけません。成果論文は、課題解決に向けて、あなただからできたことをアピールできるように記載する必要があります。

例えば、”XXXのような課題を設定しました。そこで私は、XXXのような経験、知識によって、XXXのアイデアを提案することができました。その結果、XXXの課題(あなたの課題)を解決することができました。結果、もう1つ上の課題(事業方針(中期計画))を達成することができました”、

というような論調で記載してください。

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まとめ

このように、大きな課題(事業方針、中期計画)と、この大きな課題を達成するための施策(自分の役割)を述べます。

そして、大きな課題を達成するために、自分がやるべき課題を設定するようにします。そして、その課題を達成するための創意工夫を記載するようにします。創意工夫は、あなたのやってきたことを記載するのではありません。あなたの経験・知識があったから、できたことをアピールするように記載しましょう。

マネージャ
マネージャ

やっと成果論文ができました。次に、出来上がった論文のチェックの仕方についてお話してみましょう。まだ、上司に見せてはありません。