よかったですね。トラブルはありませんでしたか?
そうですね。トラブルってことはありませんでしたが、外注さんがどのように仕事を進めているのかわからないので不安でした。
そうですね。外注さんに任せてしまったあと、定期的な進捗打ち合わせを行うこともありますが、実際にどのように仕事を進めているか分かりませんよね。
一方、外注さんの活用以外の方法の一つに”派遣エンジニアさん”にあなたの会社に来てもらってソフトウエアを開発してもらうことがありますね。
この記事では、派遣エンジニアさんを活用したソフトウエアの開発をした時のメリットとデメリットについて、お話したいと思います。
先の記事で、外注さんを活用した組込みシステムの開発についてお話しました。しかし、外注さんに依頼することは、”業務委託契約”になり、仕様書を明確に記載しなくてはなりませんね。
また、仕様変更があった場合には、その都度、仕様書変更、再見積もり、再度、業務委託契約の再締結と非常に手間がかかります。
では、派遣エンジニアを活用して組込みシステムを開発する場合はどうでしょうか?
メリット
一番のメリットは、仕様書などのドキュメント類などを準備することなく、日々の打ち合わせの中でソフトウエアが作られていくことです。派遣されてきたエンジニアさんにもよりますが、ソフトウエアのコードが作られていくのと同時に、仕様書やドキュメントも作られて行きますね。
予め、作成するソフトウエアの仕様がきっちりと決まっている場合には、外注さんに仕様書を提示してその通り作ってもらうのが最も効率がいいです。しかし、研究開発を進めるうえで必要となってくるソフトウエアなどの場合、研究の進捗や課題によってソフトウエアの仕様は日々変わりますね。
その様なときに、実際に作業している派遣エンジニアさんがそばで、都度修正してもらうことで効率的な開発をすることができます。
デメリット
あなたが進めている研究開発の遅延等により、仕様などのが遅れた場合には、派遣されたエンジニアさんは時間が空くことになります。
今日は仕事がないからいいです、とうことは言えません。そのため、予め作業内容をきちんと見積もったうえで、十分な業務量がこなせることを考慮して派遣エンジニアさんに業務を依頼するようにしましょう。
また、メリットの中で、日々の打ち合わせの中でソフトウエアが作られていくとお話しましたが、労働者派遣法により、あなたが直接派遣されたエンジニアさんに指示を出すことはできません。めんどくさい話ですが、派遣されたエンジニアさんの上司とお話して、その内容で派遣されたエンジニアさん仕事をお願いすることになりますね。
いかがでしたでしょうか?
組込みシステム用ソフトウエアを開発する場合、先の記事でお話した外注さんにお願いをする場合、今回の記事の派遣エンジニアさんの場合の2つの手段があります。
① 外注さんにお願いする場合は、予め仕様がかなりフィックスされているソフトウエアが適している、
② 派遣エンジニアさんにお願いする場合は、仕様が不確定で、常に相談しながらソフトウエア開発をした場合に適している、
ということになります。ソフトウエア開発の時の参考になれば幸いです。