先の記事で、退職の引き留め(慰留)の対応についてお話しました。おじさんは、うまく引き留め(慰留)は乗り越えられましたか?
はい、マネージャさんの言われる通り、少し心が動き、この会社に残ってもいいかな(慰留)も考えました。しかし、
・一度、転職を口に足したら、会社に牙をむいたことになる、
・明日からまた同じことの繰り返しの日々になる、
ということを考えると、やはり慰留はないなと思いました。上司や役員の方には、
・前向きな転職であること、
・転職先も決まっているとうこと
を正しく伝えて、上司の理解も得られました。
これから、人事的な退職の手続きも進めていくようです。やっと、部門内の展開が始まります。
そうでしたか。お疲れ様でした。
これから上司が、あなたが転職することを部門展開することになるでしょう。部門展開後、あなたがこれからやっていくこととして、
・引継ぎ
・社内関係者への挨拶
・社外関係者への挨拶
があると思います。この記事では、引継ぎのポイントと、挨拶する人・しない人についてお話したいと思います。
引継ぎ
私の場合、引継ぎは殆ど時間と労力を使いませんでした。
今まで私の部下(正社員)が退職した経験はありませんでしたが、ソフトウエア開発で協力してもらっていた派遣社員の方が急に家庭の事情で派遣先から来られなくなる時に苦労した経験がありました。
そのため、私自身が退職するときに引継ぎには、大変苦労するのではないかと思ってました。しかし、
① 日頃から技術を体系的に文書にまとめていた、
② プロジェクト終了直後で、部下不在、マネージメントレスであった、
ので、引継ぎには労力がかかりませんでした。
日頃から技術を体系的に文書にまとめていた
私は、入社後にコーポレートの研究開発部門に所属していました。この部門は、1年から数年間に亘り、基礎的な研究開発や、事業部門向けの新製品開発を担う部署で、数年毎にプロジェクトが終了しました。
このような仕事の流れであったため、数年ごとに業務の引継ぎをすることを前提に仕事をしておりました。
入社後、そのような部門で仕事をしていたこともあり、常に、数年後は私はいなくなる、ことを常に頭に入れ、私がプロジェクトから去った後、その部門に残った人たちがその技術を継承し、活用できるよう文書化をする習慣に慣れておりました。
そのため、引継ぎには、技術文書をリスト化するだけで済みました(私が退社後何があったかは知りませんが…(笑))。
プロジェクト終了直後で、部下不在、マネージメントレスであった
私は、工場での製品化プロジェクトから外れたタイミングで退職しました。ちょうど、工場から元の職場に戻り、工場で一緒に仕事をしていた部下は、別のプロジェクトにアサインされたタイミングでした。
私は、次のR&Dの調査探索をやっていたので、部下も不在で比較的気楽な立場でした。
多分、進行中のプロジェクトをマネージメントしている立場であったなら、転職は考えていなかったかもしれません(あまり参考にならずに申し訳ありません)。
以上、2つの引継ぎの経験についてお話してきました。
但し、日頃から数年後には自分がいなくなっても組織がきちんと回るように意識してみましょう。具体的には、日々の仕事を細分化し、細分化された内容ごとにきちんと文書化しておくことです。
これは、退職だけでなく、異動時の引継ぎも同じことと思います(異動は社内にいるのであまり慎重にしなくてもいいかもしれませんが、退職の引継ぎの同じことと思います)。
社内関係者への挨拶
前職の方の名刺の数は入社以来、1000枚以上になると思います(名刺入れ3冊分ぐらい)。また、社内のメンバーとのメールのやり取りも数千人以上(名刺入れ10冊以上)になります。
20年以上勤務してきた会社とうこともあり、今更ですが、前職では多くの方たちと仕事をしてきたと思います。
これらのすべての人に挨拶を回るのは不可能なことです。いいところ、地方工場、本社を含めても挨拶に伺うのは20名程度ではないでしょうか?
私の場合、有給休暇もきっちり消化したいと思っていたので、会社に出社する時間も限られていた。そこで、挨拶したいと思う人をリスト化し、優先順位をつけて挨拶をする方を決めました。
私の転職先は、業界・業種は全く異なるのですが、技術分野は似たようなところがありました。そのため、前職で培ってきた人脈は、次の転職先でも有効でした。
そのため、
転職先でも付き合う可能性が高い方、
転職後も仕事抜きでお酒が飲める方(同期や、今まで仕事をしてきた飲み仲間)
を中心に挨拶を行いました。残念ながら、コロナ禍とういこともあり、退職後、前職の方とは全然お会いできてないのが現実ですが・・・。
それ以外の方は、業務用PCのメールアドレスにある方にBCCで挨拶メールを送りました。メール送付もメールアドレスを見てが思い浮かぶ方に絞りました。たぶん数百名程度は送ったかと思います。
返信は何十件かはあったと思いますが、退職時には業務用PCを返却しなければならないので、退職までにメールを個人メールアドレスを添えて返信しました。
社外関係者への挨拶
社外関係者の場合も、社内関係者同様にリストを作成し、退職後に付き合いがありそうな方にのみ、挨拶のメールを送りました。何名かの業者の方は、わざわざご挨拶に来ていただきました。これらの方は、転職先でも仕事でお付き合いが始まりつつあります。
転職によって社内関係者の縁は薄れることは多くありますが、社外関係者は取り組む仕事の内容が類似していると継続的に仕事がつながります。
職場での最後の挨拶
出社の最終日、職場の皆さんに挨拶することになります。この時には、いろいろ思うところはあるかもしれませんが、前向きな転職であることをお話されてはと思います。以下は、職場での最後の挨拶でお話した内容と思います。
”私は25歳でXX会社に入りました。現在、50歳。75歳まで働くつもりです。今はちょうど中間地点です。これから25年間、新しいことをやりたいと思い、この会社を退職することを決めました。また、お仕事でつながることもあると思います。その時は、よろしくお願いします”
とうような感じでした。一般には、50歳はもう定年まで10年ていうイメージがありますが、私は、仕事はまだ中間地点ですとう前向きなメッセージを発したつもりでした。
さあ、会社(前職)に出社するのも最終日になりましたね。
これから、有給休暇を消化することになります。次の記事で、有給休暇を過ごした経験についてお話したいと思います。