博士号取得のために必要な要件!取得の見通しが立ってから進学しよう! 大学院2

社会人大学院
エンジニア
エンジニア

マネージャさん。家庭の事情で、博士課程進学をあきらめて就職しましたが、改めて社会人として大学院(博士課程)に進学したいと思うようになってきました。

マネージャ
マネージャ

そうですか。先の記事でも話しましたが、私も社会人になってから博士課程に学しました。

しかし、進学する前に、博士課程修了の見通しを立ててから(もしくは立ってから)進学するべきです。そうしないと、途中で修了することができないですよ。

エンジニア
エンジニア

見通しですか?

マネージャ
マネージャ

はい。この記事では、博士号を取得するための必要要件と、必要要件を得るための見通しを私の経験からお話したいと思います。

学位取得(博士号取得)のために必要要件

一般に、大学院博士課程は、所定の単位を取得、博士論文を執筆するだけでなく、査読付きの論文を執筆者として数本掲載される必要があります。

必要とされる査読付き論文の本数は進学する大学院によってい大きく異なりますが、私が進学した大学院は3本以上の査読付き論文が必須でした(帝大系は1件でもOKなところもあります)。

一般に、査読付き論文は、査読のプロセスを踏みます。査読をされるのは、大学や研究機関の研究者の方で基本的に学会のボランティアとしてされます。このような査読を担当される先生は非常に忙しい方とうこともあり、査読にはかなり時間がかかることもあります (査読に要する日数はこの記事に記載されてます) 。

査読者から一発でOKという評価で論文が掲載されることは殆どなく、査読者からの修正やコメントに対して回答するするなどのやりとりもありますので、最短でも投稿してから半年ぐらいはかかります(査読に要する日数はこの記事に記載されてます)。

そのため、博士課程を修了する半年ぐらい前には3本目の論文を執筆、投稿しておく必要があります。

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私の場合、幸いなことに、大学院の修士課程の時に、精密工学会で1本査読付き論文を執筆しておりました。

そのため、単位を取得し、博士論文を執筆する以外に、2件の査読付き論文を執筆することが必要になりました(通常、3件のうち、1件は海外の査読付きジャーナルに掲載される必要があります)。

入社3年目の新規プロジェクト

私が就職したメーカの配属部門は、大学や国立研究機関とも共同研究を実施している部門でもあり、研究開発した要素技術を論文にまとめ、学会発表や査読付き論文などを執筆することも1つの業務として認められてました。

このような部門にいたため、3年間で2本の論文が執筆できるような研究テーマを担当することができると、博士課程に進学できる見通しが立ちます。

当時、まだ入社2年目ぐらいでしたので、自分からテーマ提案し、予算を取ってきて、進学するとうことができる立場ではなかったため、テーマを口を開けて待っていた、とう感じでした。

ただ、単に口を開けて待っていたわけではなく、日頃から上司に大学院進学を希望していることを伝えておりました。

私が入社してから3年目、基礎研究から製品開発までを約3~4年間かけて推進する大きなプロジェクトが発足しました。私はそのプロジェクトの主要パーツの研究開発を担当することになりました。

ここでいう基礎研究は、大学や国立研究所等の基礎研究とは異なり、製品を開発するための要素技術研究になります。

私の専門分野であるセンサ・計測機器の基礎研究(要素技術研究)というと、主に、新しい光学・磁気系の原理開発や、センサからの出力信号の処理アルゴリズム等が該当し、現状の数倍~10倍程度の性能機能アップの研究開発になります。

企業で扱うこのような基礎研究(要素技術研究)は、大学の機械系や電機系の応用研究に近いもので、機械学会、電気学会等のメジャーな学会等でも発表できる内でありました。

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学位取得のための見通し

私は、このプロジェクトを任されたときに、このプロジェクトの基礎研究(要素技術研究)を推進しながら、研究開発成果を口頭発表論文にまとめて学会にて発表を行えると考えました。さらに学会発表の成果を2件の査読付き論文としてまとめることで、博士号取得に必要な条件は満足できる見通しを得ることができました。

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この見通しを得て、大学院進学の準備を進めることになりました。

マネージャ
マネージャ

査読付き論文の執筆の見通しは立てられましたか?

では次の記事で、博士課程進学の準備についてお話します。具体的には、
 指導してもらう指導教授を見つける方法
について、お話したいと思います。

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